2016.1 ネパールへ (2)
カトマンズの中心からタクシーで1時間くらいでしょうか。
カトマンズ盆地にあるパタン・ブンガマティへ
2015年4月のネパール地震で大きな被害が出た地域です。
ブンガマティの町を、ここに親戚の家があるネパール人女性
バンチャさんに案内してもらいました。
ブンガマティは職人さんの多く住む町
ガイドブックにのっている、外国人観光客がたくさんくるような
有名な町ではないみたいですが、玄関や窓に美しい木彫りのドアや
窓がついたレンガづくりの家が立ち並ぶ、こぢんまりとしたいい感じ
の町だったのではないかなと思います。
バンチャさんのおじさん家族の家
幸いこの家では誰も亡くなることなく逃げ出せたとのことでしたが、
ひどく壊れていました。でも、なんとまだこの家におじさんの家族は
住んでいるとのこと。おうちの中を見せてもらいました。
日本ならば、住んではいけないというか、立ち入り禁止の建物になって
いるのではないかなあ。
しかし、取り壊すにも、建て直すにも、国からのお金はなかなか降りて
こないし、とても困っているとのことでした。
こちらは仮設住宅
レンガとトタンで作られています。
海外ボランティアの学生さんとかがきて絵を描いてくれたのかな。
町には水の湧き出る池があって、人々の暮らしを支えているそうです。
井戸
灰を集めて畑にまくといい肥料になるそうです。
*
町の中心には立派なお寺があって、ヒンズー教と仏教と両方の神様が
奉られているそうですが…
参道
お寺の入り口
お寺はみごとになくなってました。
がれきの撤去やレンガの積み上げも終わって、すっからかんに。
ここまでの作業はとてもたいへんだったとのこと。
国内外のボランティアや地元の人も1日500ルピー(500円強くらい)
の報酬をもらって、ここまで片付けたのだそうです。
2015年はこのお寺で何年かに一度の大きなお祭りが開催される予定だった
そうですが、この地震でできなかったとのこと。
これはお祭りに出る山車(だし)の車輪。
震災後、こういう美しい古い窓枠などを買いにくる人がきて、たくさん
売られていったとのこと。生活のためには、しようがないことだけれども、
大切な文化遺産が散らばっていってしまうのはちょっとさびしい。
とてもたいへんそうですが、出会う町の人々はみなおだやかでした。
そしてなんといっても職人さんの町。
手に職があるっていいなあ。
絨毯を織る女性
*おまけ
歩いていたら、おじさんらがくれた。
晩柑みたいな大きいミカンに唐辛子やらのスパイスがまぶしている。
甘酸っぱ辛い…(^〜`
バンチャさんのいとこの小さな食堂にて
押して乾いた米か麦 タケノコのカレー 水牛のカレー 煎り大豆 漬物
水牛のラード(?) お米のビールもちょびっと
しみじみと噛み締めながら、体によさそうな、ふつふつとうれしくなるような味。
スパイシーで美味☆
追記:余震はもうほとんどないとカトマンズで出会ったネパール人は
言ってましたし、わたしたちがネパールに滞在中の9日間にも感じられ
ませんでしたが、実際はやはりまだ時々あるようです。
これ以上、家が壊れたり被害が出ないことを祈るばかりです。(2/9)