ドダウリ村 3
ネパールに行ってきましたと言うと
「やっぱり毎日カレー?」
「はい、毎日カレー」の巻。
カトマンズは街なので、ネパール料理の他、チベット料理、韓国料理、
日本料理 (なす味噌定食、日本そば他)カフェサンドウィッチなどなど...
いろんなものを食べられましたが、食堂やレストランのないドダウリ村では
家庭のネパール料理、すなわち「カレー」です。
ネパールカレー定食「ダルバート」
ダルは豆、バートはスープ。
日本でいうお味噌汁みたいなもので、
味は辛くなく、やさしい味の豆スープです。
それに野菜を中心にしたカレーやおかずがつきます。
こんなふうに、豆スープをごはんにかけて食べます。
ネパールの食事は、基本的に朝と夜の2食、あいだに軽い間食をはさんだり
しますが、毎日、朝10時と夜7時くらいが食事の時間です。
(朝はキルト教室があるのでちょっと早めの9時半にいただきました)
夜、停電していることの多いドダウリ村ではランタンのあかりで
食事することが多かったです。
ちょっとわかりにくいのですが、この日は鶏肉のカレー。
鶏は家で飼っています。
ネパールの人は、お皿のものをぜんぶを混ぜて右手だけを使って食べます。
慣れない人には難しいので外国人にはスプーンが出されます。
そして、ごはんやおかずのおかわりをたえず心配してくれていて、
「プギョ(もうけっこう)」というまで、どんどん入れてくれようとします。
ドダウリ村近辺はお米どころらしく、周辺には田んぼがたくさんあります。
少し日本のお米にも似ていて食べやすくおいしいです。
この日は魚のカレー。
新鮮な河魚を漁師さんが持ってきてくれたので、はらわたを出しているところ。
泥臭いかな〜と思ったけど、スパイスもきいてるしおいしくいただきました。
1ヶ月の滞在期間中、鶏、魚のカレーのほか、特別な日には豚肉(買ってきた)や
ヤギ(飼っている)のカレーもいただきました。
でも、ふだんの村の人の食事は、豆スープ、野菜おかず、野菜のカレー1種類
というのが基本ではないでしょうか。
野菜の下処理中。
ドダウリ村での食事は、宿泊もお世話になっている地元NGO・HANDSの
バスーさん(写真右)の奥さんのアサさん(写真中央・キルト教室リーダー)
が日本人向きにあまり辛くせず、毎食おいしい食事を作ってくれました。
敷地内の診療所で働くシンドゥミさんが、おしゃべりしながらお手伝い。
「毎食カレーで飽きなかった?」って言われますが
案外、飽きなかったです。
とくに、今回みんなが気に入ったのが、ネパールの漬物「アチャール」
左側の赤いやつです。
ゴマによく似たもの、ボイルトマト、玉ねぎ、にんにく、塩、チリ(少し)
などが入って石臼ですり潰したものです。
これと、ご飯とカレーとおかずが混ざるととてもおいしい。
そして、何よりもアサさんの作る料理はとくにおいしい!
ということが、他でダルバートを食べたときに感じることがありました。
塩加減がちょうどいいというか、素材にもかなり気を使っているようで
市場で野菜を選ぶときの目が鋭かったです。^^
そしてカレーには、ジンジャー、ターメッリク、ガーリック、カルダモン、
シナモン、クミン… などなど いろんなスパイス。
それらはきっと漢方薬のようなものばかり、薬膳料理を毎日食べているのと
同じようなものかもしれないです。
だからか、ドダウリ村滞在中、すごい暑さにもかかわらず元気で、
そして何よりもお肌ツルツル!!(これは水のせいかもしれませんが)で
過ごすことができました。
アサさんありがとう。いただきま〜す。
*
近所の主婦にもらった今夜のおかずになる野菜...
???
ムルガという野菜。みんなで筋をとっているところ。
診療所に1日だけやってきていた街の皮膚科のドクターも
おしゃべりしながらお手伝い。
お味はなかなかいいのですが「筋が〜」「筋が〜」「筋が〜」と
口に残り、食べるのがちょっと面倒なワイルドな野菜でした。